ダンスワークショップ

祝祭と他者と死のレッスン

揺する 孕む  重心の移動 、他 エクササイズ

ズレ 隙間を体に作り出す 境目を意識する

振付を踊る 外に出る


9/1(木)-9/6(火)
豊島区要町
各日19:00〜21:00

参加費 1500円 (2回目以降1000円)

経験不問 単発参加可
内容は複数回参加の方に合わせて変動します

予約/問合せ ufe.pijinneji@gmail.com
会場詳細は返信メールでお知らせいたします。

盆踊りを見に行った。踊る人も、踊らない人も居て、
子供達は各々走り回り、大人も普段の役職や肩書きを解かれて、浴衣を着ている人、
普段着の人、分け隔てなく何物も排除されることのない祝祭の空間を心地よく感じていた。
屋台では、子供達が祭りの日でなければ食べさせてもらえないような、
串に刺さった食べ物や、色のついた食べ物が売っていて、
おそらくその日は夜遅くまで起きていていいことになっているはずで、
僕もコンビニで買えば200円の缶ビールに500円出しても、まあいいか、
なんて財布の紐だけではない、もっと芯から緩んでいる。
盆に踊る踊りだから、盆踊りは死者の踊りとも言える。
死者に扮する、死者と踊る。踊りの輪に、自らの体に死者を招き入れる。
生者だけが賑やかしているように見える盆踊り大会にも、死は関係している。
境界や制約の緩んだところに、外部から何物かが入ってくる余地が生まれる。
死が、生きる人間にとっての他者ならば、他者の存在を想定していなくても、
他者が入ってこられる余地が生まれると同時に、他者が存在し始めるという考え方もできる。
何物も排除されない空間に招き入れられるのは生者だけではない、
生者にとっての他者=死も招き入れられるとするならば、おそらく、
すべての祝祭は何らかの形で死に関係している。

他者を招き入れ、祝祭の準備にとりかかるためのレッスンを開催する。


参照 : Urban Folk Entertainment


捩子ぴじん(ねじぴじん)
2000年から2004年まで大駱駝艦に所属し、麿赤兒に師事する。
舞踏で培われた身体性を元に、自身の体に微視的なアプローチをしたソロダンスや、
体を物質的に扱った 振付作品を発表する。近年は歌や踊りが生まれるシステムを観察し、
個人の体や生活に蓄積された要素を取り出して現代の民俗芸能を発明しようと試みている。
2011年、横浜ダンスコレクションEX審査員賞、フェスティバルトーキョーF/Tアワード受賞。
ジョセフ・ナジ、faifai、ASA-CHANG&巡礼、岡田利規などの作品にも出演する。
2016年、アジアンアーツシアター(韓国/光州)企画 Our Masters 「土方巽」キュレーター。
セゾン文化財団2015-16年度ジュニア・フェロー。